元気な赤ちゃんを産んでね、の呪縛【38週5日】
「元気な赤ちゃんを産んでね!」
予定日まであと9日。2けた切ってしまった。
この数ヶ月で、上記の台詞を何回耳にしたことだろう。
純粋に、わが子の健康を願ってくれているんだ。
ていうかたぶん、「にんしんおめでとー!」「ありがと-!」
いや「またあそぼうねー!」「そだねー!」
くらいのご挨拶なのだ。
もちろん頭では理解できるのだけれど。
なんだかなぁ。
何が起きるかわからない出産。
(元気に産めなかったら?)
(元気じゃなかったら産んじゃだめなの?)
(そしたら私のせい?)
そんな風に感じてしまうのはマタニティブルー、てヤツなんだろうか。
無難なご挨拶とは
じゃあなんて言えばいいのかという話。私の場合、
「身体に気をつけてね」「身体大事にしてね」
と声をかけてくれるとなんだかほっとする。ありがたいなぁという気持ちになる。
これは産後のほうが強く思うのかもしれないが、妊娠、出産の主役はベビー。だからこそ自分のことを、1人の個人として尊重してもらっている気がして嬉しいんじゃないかな。
それはただの私のおなかだ
夫以外の人におなかに向かって話しかけられたり、触られると反応に困る。
(今のところ、そこにあるのはただの私のおなかだよ?)
と一歩引いてその光景を見てしまう。
おなかが大きくなっただの下がっただの、
(私の腹だぞ!みるなー!)
とついつい思ってしまうことがある。
私は私だ。たしかに「妊婦」てことで間違いないんだけど、お腹の大きい「ニンプ」という名の別の生き物と化してしまったわけではない。
や、全く触れないほうが不自然なほどに主張が激しいし、おもしろい形なんだけどさ。
みんなに誕生を待ち望まれているのはとても幸せなことだしね。もちろん気にかけてもらえるのは嬉しいんです。これは大前提。
言葉を選ぶのは難しい
こういうのって妊娠・出産に限らないんだろう。
当事者の気持ちはわからない。
まぁ、わからないから、気をつけよう、としか言えない。
慎重になりすぎて黙りこくるのどうかと思うし。
言葉を選ぶのって難しいや。